step11 原則7:糖質は適量を守る


間違った血糖管理は、深刻な健康問題を引き起こしています。

この約50年間で、人間の食生活は大きな変化を遂げてきました。

 

具体的には、

・農耕地や果樹園での化学肥料や農薬の使用

・畜産や養殖業における性子湯ホルモン促進剤や抗生物質の使用

・プラスチックや放射能による海産物や海塩の汚染

・加工食品に含まれる化学調味料やトラン水防さん、レンジ調理の食品 など

 

その中でも最も身近で有害になりえるものが

『毎日の糖質の摂取量の急激な増加』です。

 

私たちの身体には、血糖値を管理する自然なメカニズムが備わっています。

しかし、非常にデリケートなため、外的要因によって損傷される可能性が大いにあります。

 

この血糖値を管理するメカニズムが正しく機能していないと、

健康を維持することはできないですし、

病気の予防、そしてアンチエイジング(ダイエット・ボディメイク)

を実現することは不可能なのです。

 

今回はその血糖管理について学んでいきましょう!


糖質の過剰摂取のデメリット

糖質過剰摂取のデメリットを簡単に挙げますと、

  1. 血糖値コントロールの不安定(疲れ・眠気の誘因。エスカレートすると糖尿病に繋がる)
  2. 虫歯のリスク上昇(虫歯菌の好物は糖質)
  3. 体脂肪になる(余分な糖質は中性脂肪として蓄えられる)
  4. 依存性がある(脳に刺激を与えるため、頻回に長期間摂取すると癖になる)
  5. AGEsが増える=体内の老化速度が速くなる
  6. 腸内環境の悪化

つまり、糖質をとると『もっと!』と欲しくなり糖質量がどんどん増える。

そして肥満へと近づき、腸内環境が悪化するため栄養を摂っても吸収されにくくなる。

それとともに、血糖値が乱れ、コントロールがきかなくなり糖尿病のリスクも高まるということです。

 

糖質はエネルギー産生のために適量は必要ですが、

摂りすぎには注意したいものです。


注意すべきは、白砂糖やご飯よりも○○

ある研究によると日本人の砂糖摂取量は、ここ最近は『糖質制限ブーム』によりやや減少傾向であります。

しかし、戦後(1954年)を境に急上昇していることが現状です。

ここから、元々日本人はそこまで糖質を摂取していないことが考えられます。

 

そして、上記の研究は『糖質』ではなく『砂糖のみ』の摂取量を示しています。

それ以外の糖質や甘味料は無視しているのです。

但し、ここ20年の間で砂糖以外の甘味料が次々に利用されているのを皆さんは注目しなければいけません。

 

様々な甘味料が利用されるようになった中で特に注意したいのは

 

・ブドウ糖化糖液糖

・果糖ブドウ糖液糖

 

です。これらは、様々な加工食品・お菓子・甘味系の清涼飲料水・調味料(麺つゆなど)に含まれています。

最近では、何と漬物(梅干しなど)にまで含まれているのです。

しかも、1種類ではなく3種類くらいの甘味料がブレンドされているのです。

元々なかったが、人工的につくられた甘味料を知らず知らずのうちに摂取していることがあります。


血糖値を乱さない糖質のとりかた

では、どのように糖質を摂取するのが、健康・美容・アンチエイジングに良いのでしょうか?

ここでは大切なポイントを 3点 お伝えします。

  1. 1日量ではなく1回量に気を付ける
  2. 高血糖にさせる食品をできるだけ避ける
  3. 制限しすぎない

 

1 1日量ではなく1回量に気を付ける

大事にしたいのは『血糖値をいかに安定させるか』ということ。

これは健康のためにダイエットにも大切です。

なので、1日○○gという目安よりも

1回○○gという目安のほうが大切ということです。

 

この量というのは、個人差があります。

目安はご飯の場合、

健康な成人女性なら80~100g/食・健康な成人男性なら120~150g/食。

しかし、摂取後の体調や1日の活動量・運動量によって変動します。

 

 

2 高血糖にさせる食品をできるだけ避ける

 

糖質にも色々種類があります。

同じ摂取量でも血糖値を急激に上げるものもあれば、緩やかに上げるものもあります。

なので、健康のためには高血糖になる食品を避けるのがポイントです。

 

その代表例がこちら☟

・白砂糖

・果糖ブドウ糖液糖

・ブドウ糖化糖液糖

・精白小麦

・各種お菓子(飴、チョコ、スイーツなど)

 

 

3 制限しすぎない

痩せたいからといって、糖質を制限するのもNGです。

糖質をゼロにして脂質をエネルギーとして利用する『ケトジェニックダイエット』も今は流行っていますが、

糖質を利用しない食生活を長期間続けると、

身体に備わっている自然な血糖調整が働かなくなるので、

突然糖質を摂取すると、血糖値の乱れを起こしてしまいます。

 

また、糖質は即効性のあるエネルギー源ですが、それをゼロにしてしまうと

エネルギーがうまく作れなくなるので、眠気や怠さに繋がるだけでなく

女性の場合は生理が止まるなどのホルモンバランスの乱れにも繋がりかねません。

 

アスリートの方や、定期的な筋トレを行う人も同様です。

筋肉を使う運動は、糖質をエネルギー源とするため

糖質制限はパフォーマンスを下げるだけでなく、エネルギー不足により筋肉が消費されて(糖新生)

より筋肉量が減ってしまうことにも繋がります。


まとめますと、健康・美容・アンチエイジングに必要な糖質の摂り方は

『自然のものから、適量とる』ということ。

極端になりすぎないように。

また、人工的なものを知らずのうちに摂っていないか裏面の成分表示の確認を忘れずに

これがとても重要です。