まず、この食事を実践する前に考えを改めなければいけない2つの概念があります。
それは、
1 カロリーは存在しない
2 体重は気にしない
私もこの考え方を知った時は衝撃的でした。
何故なら、今までダイエットやボディメイクには
カロリーは○○kcal以内にしないと太る
と考え、摂取が消費を上回らないように『カロリー計算』をした食事をしていたからです。
確かに確実に体重は減りましたが、○○kgまで痩せると体重にフォーカスしすぎるあまり、
脂肪とともに『筋肉』まで減ってしまったのです。
これは後ほど詳しく述べますが、栄養失調で痩せたことを意味しています。
1 カロリーは存在しない
元々カロリーという概念はどこからきたのでしょう?
それは100年以上前にカロリーメーターという特殊な機器に食材を入れて、火をつけて、燃えて出た熱量から『カロリー』を推し量っていたようです。
しかし、実際に人の身体の中でどのように・どのくらい熱量が発生したのかについては、100年以上経っている今でも明らかにされていません。
人間の身体で、その食材がどれくらい熱量を出しているのか(カロリーを測っているのか)という論文は一つも存在しないのです。
私たちの身体は『カロリーメーター』ではありません。
よく、タンパク質と炭水化物は1g=4kcal だけど脂質は1g=9kcalだから、
『脂質を摂りすぎると太る』という考えが出回っていますが、
『脂の摂りすぎで太ることはありません』
むしろ
『あなたを太らせるのは過剰な糖質』なのです。※これについては今後の配信で詳しく
それに不思議なのは、何故三大栄養素のみにしかカロリーは存在しないのか?ということです。
ビタミン・ミネラル・食物繊維は何故計測していないのか?
沢山ある栄養素のうち、この3点にフォーカスする点も疑問がありますし、
このことについて、明確に答えられた専門家・学者・論文を調べても存在しないのです。
カロリーを考えると、必要な栄養素が摂れずに、
『栄養失調』で痩せてしまいます。これは老化に近づくことを意味し、また栄養失調の身体は『素早くエネルギーになる何かが欲しい!』と思い、手っ取り早い糖質を欲します。
それが『なんか無性に甘いものが食べたい』『こってりした揚げ物が食べたい』『ジャンクフード食べたい』という欲に繋がるのです。
これを機にカロリーベースで食事を考える概念を捨てましょう。
2 体重は気にしない
ヒトの構成材料を考えてみてください。
主に
・水分
・筋肉
・骨
・内臓
・脂肪
があります。
この中でも断トツに軽いのは何でしょう?
『脂肪』です。
なので、体重が減ったとき、脂肪もいくらか減っているかもしれませんが
確実に減っているのは『筋肉』です。また、筋肉の70%は水分でできているので水分も減っています。
骨や内臓は減りませんよね。ダイエットしたからといって骨や内臓が無くなったらヤバイです(笑)
筋肉が減ることは、老化のスピードが速まることを意味しています。
代謝は下がり、ちょっと食べただけで太りやすくなったり
疲れやすくなったり
ホルモンバランスの乱れ(特にアンチエイジングに欠かせない成長ホルモンの分泌低下)により肌髪の質が悪くなります。このように、『栄養失調』で痩せてしまうのです。
しかし細胞の健康にフォーカスした食事をし
いくらかの正しい運動をすれば
体重は変わらなくても、体内で筋肉と脂肪のバランスは入れ替わり
脂肪が細胞にとって適切なバランスとなり(=ホルモンバランスが良くなり)
毎日健康で元気に美しく過ごすことができます。
あなたが目標とするのは
体重やBMIの数値ではなく、
あのデニムをカッコよく着こなしたい
シルエットを美しくしたい
の見た目にフォーカスするほうがよっぽど健康的で美しくなります。
またよく使われているBMIも気にしないことです。
BMIは1832年、ベルギーの統計学者であるによって開発されました。
実はBMIは「健康指標」ではなく「統計学的指標」として用いられたのが始まりでした。
さらに、シドニー大学の医学・保健学科で肥満や心血管疾患などの研究を行い、「」の著者でもある博士は
「BMIで健康を語るのはナンセンス」と主張しています。
この2つの概念をどれだけ取り払って、
これからの食事を見直していけるか?が
年齢よりも若く、体内からよりキレイになり、一生続けられる食事への実現の大原則となります。