私たちは何のために『食べる』のでしょうか?
生きるためです。
しかも、『より健康に生きるため』です。
もちろん、食を通して
人とのつながりを楽しむ
食事を美味しくいただく
などの社会的・文化的なものもあると思いますが
根本は「より健康的に生きるため」なのです。
『ダイエット』『ボディメイク』は短期的な目標にすぎません。
もしあなたが求める体重や体型に到達をしたとしても、
そのためには、過度な糖質制限や脂質制限により我慢を強いられるものでしたら
それは、『絶対に続かない』はずです。
しかも、痩せても栄養失調で痩せるため、健康的ではありません。
つまり、痩せる(体脂肪よりも筋肉量が低下)のと引き換えに老化が促進されます。
では、より健康的にかつキレイに年齢を重ねるために必要な栄養(食材)って何でしょう?
答えは『私たちの身体の中』にあります。
私たちの身体を構成する、内臓・骨・筋肉・血液・ホルモン・酵素・抗体などなど…
そして、これらを作る基本となる「細胞」
これらが何でできているのか?を考えれば、答えは見えてきます。
この、細胞や私たちの身体を強く・健康的にするのに必要な栄養素を
『必須栄養素』と呼びます。
必須栄養素とは、2つの意味がありまして
1 体内で作ることができない栄養素
2 (体内で作ることはできても)生体維持に絶対に必要な栄養素
のことです。
だから、必須栄養素が含まれている食材を目にしたときに
『これを食べたらより健康になるから、食べる」というのではなく
『これは健康になるために絶対に必要」という〝絶対”が重要なのです。
例えば、必須栄養素の一つに『水分』があります。
ということは水分は、人間の健康とアンチエイジングには
「より多くとったほうが身体に良い」という軽い感覚ではなく、
「健康になるためには、水分を十分にとることが絶対に必要!」という強い思いをもって、
積極的に水分補給を行う必要が絶対的である、ということなのです。
身体のつくるための必須栄養素 6選
『必須栄養素』とは『体内でつくれない栄養素』ということでしたね。
つまり、体内でつくれないので食材から摂取するべき栄養素ということです。
一般的な栄養学とは少し異なりますが、細胞に必要なものという視点で考えた時の必須栄養素は下記の6つです。
- 水分
- アミノ酸(タンパク質)
- 脂肪酸(脂質)
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
一般的に言われている7大栄養素は下記になります。比べてみてください。
- 炭水化物
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
- 水分
違いは何でしょう?『炭水化物』があるかないかということです。
ということは、炭水化物は食品栄養学では必須ではないということです。
言い換えれば、意識して食べなくても体内である程度作れるということです。
なぜならば
・必須アミノ酸(タンパク質)
・必須脂肪酸(脂質)
は存在しますが、必須炭水化物は存在しないからです。
6つの必須栄養素を簡単に解説します
- 水分:細胞にとっても最も重要な栄養素です。3%減るだけで不眠・消化不良・頭痛・浮腫み・肌荒れなどが起きやすくなります。ポイントは『飲んで』『食べる』こと。前回の記事を参考にしてください。
- アミノ酸(タンパク質):あらゆる器官(酵素、抗体、ホルモン、血液など)の材料になるので、不足すると免疫低下・代謝低下・肌トラブル・消化不良など様々なトラブルの要因に。必須アミノ酸がバランスよく摂れる食品は『肉』『卵』『魚(特に赤身のもの)』『ホエイプロテイン』です。
- 脂肪酸(脂質):必須脂肪酸(特にω3)のほか、体内で作れるけど十分に作られているとは限らない脂肪酸(ω9、中鎖脂肪酸、飽和脂肪酸)を意識して摂りましょう。食材では、青魚・オリーブオイル・バター・ココナッツオイル・お肉の脂肪(特に鶏皮や牧草牛脂、放牧豚のラード)はおすすめです。
- ビタミン:A・B群・C・D・E・Kをバランスよく
- ミネラル:全て重要ですが、特に『マグネシウム』『カリウム』『鉄』『亜鉛』は意識してとりたいです。
- 食物繊維:腸内環境を整えるために重要(プレバイオティクス)。この機能を活かすためには、『生』がベストです。
毎食の食卓で、この6つの必須栄養素がどれだけとれるのか?
このことに注目することが大切です。
各栄養素のことをここで細かくお伝えすると、膨大な量になります。
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では、次回の配信もお楽しみにしていてください!